パワハラはなくならない
昔から世間を騒がしているパワハラ問題ですが、いくら問題になっても無くならないんですよね。
これっていじめと同じで、やってる側ってあんまりパワハラと思ってないんですよね。思っていたとしても、それ以上に面白いんだと思います。
自分より弱い相手が苦しんでいるのを見るのが
「悦」
って人が、いじめたりパワハラをしたりするんです。
そんな中、私も数多くのいじめやパワハラを受けてきました。
(学校時代から海保にかけて)
そこで、私が受けた海保でのパワハラと、その対処法をご紹介させていただきたいと思います。
参考になるかどうかわかりませんが、こんなパワハラもあるんだということを知っておくと、今受けているパワハラは大したことないじゃないか!とか、これよりひどいから警察に相談しよ!とか現状を変化させるきっかけになればと思います。
①海上保安学校での教官からのパワハラ
・2時間正座地獄
とある教官と飲み会をしたときに、学生が教官のモノマネをして会場を盛り上げていました。翌日、参加した学生全員が呼ばれ、2時間正座をさせられ、罵倒を浴びせられ続けました。
みんな、足が痛くて話が入ってこないのですが、話を聞け!と頭を叩かれ2時間が経過。
教官:「足居痛いか!?」
と学生1人1人に聞いていくと、みんな弱音を吐いたらいけないと思っているのか、
学生「痛くありません!」
と言って、
教官「痛くないなら、痛そうな顔するな!」
と頭を叩かれたり、足を踏まれたりしておりました。自分の番になり痛いかどうかを言われた際に、私はこう言いました。
私「痛くて教官が何言ってるかよくわかりません!」
教官「よし、くずせ!」
正直者がパワハラを凌駕した瞬間でした。
②現場に出た時のパワハラ(モラハラ)
・上司にゴミ扱いされる
現場に配属されて1週間、教科書で学んだ内容とは違い、船の業務を覚えるのは大変でした。それをみた上司からは、
上司「また使えない奴が赴任してきたな」
とか
上司「お前見てるとイライラするな、早く辞めて新しい職にでもつけ」
とかとか
上司「お前みたいな奴は何やってもダメなんだよ」
みたいなことを毎日みんなの前で言われ続けること数か月。流石のメンタルお化けの私もイライラが溜まってきました。
そんな時、潜水士の選考会が行われると聞き、航海長が勝手にエントリーしてくれていた。そのことを聞きつけた上司が私に一言。
上司「お前みたいなのが潜水士になれるわけないだろ」
私「頑張ってなりますよ、潜水士になればあなたと別の船に乗れますし。それだけでモチベーションがギャンギャン上がってきますよ。」
とみんなの前で言い放ったところ、カンカンになって文句を言ってきましたが、その後見事選考会を突破し、潜水研修に行くことに決まりました。
選考会にいく前の下船式にて、保安部長なども顔を出している中、潜水士になって救難を頑張ることを決意表明した後、私は声高々にこう発しました。
私「〇〇さんが私のことを思い、お前はなにもできない、使えないとはっぱをかけてくださったことにより、私は潜水選考会を突破することができました。毎日の叱咤激励ありがとうございました。」
船員は皮肉たっぷりということが分かり苦笑い。保安部長は感謝の気持ちを伝えているのだろうという顔。当の本人はなんか焦ってました。
他にも、まだまだこんなもんじゃないパワハラがありますが、対処法としては、向き合っていくしかないんじゃないかと思いました。
つらい顔するともっと楽しくなってしまうのが、パワハラ族なので、その人たちの楽しみに付き合うことなく毎日を謳歌しましょう!!
ちなみに潜水士になって数年後、同じ船にパワハラおじさんが乗船してきましたが、救難船経験がなく、立場が逆転しました。
しかし、私はこの人を使えないとは罵倒しません。だって、同じ人間になりたくないから。
航海日誌に風速などを記載している航海科の職員が、無風だったためcalmと筆記体で記載していた。新人の頃これを見て、ワンピースのカームベルトの意味を理解した。機関科の威張りんぼう、現場二年目の子が後輩に、航海科の仕事もわからなくてはいけない、この「コーム」ってわかるか?
— 元海保 (@motokaiho) 2022年7月3日
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